PLC 接続

接続概要

irBoardとPLCを接続するには次の様な構成が一般的です。

  • irBoardはiPadやiPhoneなどのiOSデバイスで動作するためWiFi接続が基本になります。
  • WiFi接続のためにWiFiルーターを準備します。既にWiFi環境が整っている場合は不要です。
  • PLCとWiFiルーター間は有線LANケーブルで接続します。
    途中HUBを経由することもあります。
  • WiFiルーターの設定についてはメーカーの説明書を参考に設定してください。 (多種多様な機種があるため弊社ではサポート致しかねます。)
    基本的にはDHCPなどでIPアドレスを自動設定できる様にしてiOSデバイスと接続します。
    DHCPの自動割り当て範囲外のIPアドレスをPLCの固定アドレスとして使用します。
  • ver 1.8.1以前はEhternet-Serialアダプターを介したシリアル接続が可能でしたがver 2.0以降は対応しておりません。

iPadと有線LANで接続することも可能です。
こちらの記事を参考にしてください。
有線LANでの接続

PLC設定

PLC設定は各メーカ毎のリンクをクリックして確認してください。

接続確認

設定が終わったら通信できるか確認します。

PLCとのIP接続確認

まずはPLCとIP接続できるか確認します。既にGX WorksやKV Studioなどの開発ツールをPLCとLANで接続している場合はここのIP接続確認の必要はありません。ここを飛ばしてポート番号の確認をしてください。

PCから確認

PCから ping コマンドを使用して接続確認します。

  • PCとPLCを同一LAN上で接続します。
  • 必要に応じてPC側のLAN設定をします。
  • スタートボタン横の検索窓にcmdと入力すると検索結果にコマンドプロンプトが表示されますのでクリックし起動します。Windows Power Shelでも可能です。

  • コマンドプロンプトが起動したら ping コマンドで接続を確認します。 ping コマンドは ping の後に PLCに割り付けたIPアドレスを入力します。
    例) ping 192.168.1.10
  • ここで接続が確認できない場合は PLCやPC設定、WiFiルーターなどのWiFi環境を確認してください。
  • 接続が確認できたらポート番号の確認をします。

PLCのポート番号接続確認

ポート番号との接続確認をするには telnet コマンドを使用します。

Windowsでは初期状態では telnet コマンドが有効になっていないため有効にする必要があります。
具体的な手順は window telent 有効 で検索するとでてきますのでそちらをご覧ください。

  • IP接続確認同様にコマンドプロンプトを用います。
  • コマンドプロンプトが起動したら telnet コマンドで接続を確認します。 telnet コマンドは telnet の後に PLCに割り付けたIPアドレスとポート番号を入力します。
    例) telnet 192.168.1.10 5010
  • 正常に接続すると一見画面に何も表示されていない様に見えますが、これが正常な状態です。CTRL + ] で終了できますが、うまくいかない場合はコマンドプロンプトを閉じてください。
  • 接続エラーが表示される場合は PLCのポート設定を確認してください。

irBoardからの接続確認

irBoardから接続する際にPC同様に ping を使って接続確認するのが確実です。

  • MochaSoft社の Network Ping Lite という素晴らしいアプリがありますので、iOSデバイスにインストールします。
  • iOSデバイスのWiFi設定でWiFiルーターのSSIDと接続します。
  • Network Ping Liteを起動します。
  • TASKSからpingをタッチしてます。
  • Ping画面でIP Address to ping:の欄にPLCのIPアドレスを入力します。
  • Startボタンを押すと ping コマンドが発行され結果が下に表示されます。
  • PLCとの接続が確認できない場合は WiFiルータの設定やWiFi環境を確認してください。
    プレス機などのノイズを発生する装置がある箇所では 電波状況が悪く接続できない場合があります。
  • 接続が確認できたらirBoardの プロジェクト設定 でPLC接続設定に合わせてIPアドレスやポート番号などを設定します。
  • プロジェクトを実行 させて接続します。